2023/11/01 10:59
アポワンティ・フード・ラボで人気の発酵性食物繊維入りのオートミール。
何となく体に良さそうと選んでくださ方が多いのですが、「ごはんやパンに比べて食物繊維はどのくらい多いのか」、「ところで食物繊維ってどのくらいとれば良いの?」今日はこんな視点から、その魅力に迫ってみたいと思います。
主食中の食物繊維量を比較してみましょう
さっそく発酵性食物繊維入りのオートミールについて、他の主食と食物繊維量を比較してみましょう。
こちらのグラフをご覧ください。主食中の食物繊維量を比較しています。一食あたりの目安摂取量でわかりやすく比較しています。
オートミールの1食あたりの目安量は30g程度です。これに、ごはん茶碗一杯150g程度、食パンは6枚切り1枚を比較しています。
結果は一目瞭然ですね!
精製された穀類が原料となっているパンや白米の食物繊維量は少ないことがわかります。それに対し、全粒穀類である玄米は食物繊維が豊富に含まれています。このグラフにはありませんが、全粒小麦も食物繊維が豊富です。
あまり知られていませんが、オートミールは全粒穀類に分類されています。ですから、玄米や全粒小麦と同様に、食物繊維量がもともと豊富に含まれているのです。
発酵性食物繊維入りのオートミールは、オーガニックのオートミールに、さらに発酵性食物繊維(グアー豆由来)を加えています。グラフからもわかるように、しっかりと食物繊維が強化されていますね。
食物繊維が体に良いといっても、とればとるほど良い分けではありません。適度な強化がポイントになります!
発酵性食物繊維とは
そもそも発酵性食物繊維とは何でしょうか。
発酵性食物繊維とは、腸内の善玉菌の栄養となる食物繊維です。それがなぜ良いかというと・・・。
発酵性食物繊維は善玉菌の栄養となる
発酵性食物繊維をとることで、善玉菌の働きが活発になり腸内で発酵が起こります。これによって善玉菌が生産する短鎖脂肪酸は腸内環境を改善し、また、腸のエネルギー源となります。
このような腸内環境の改善は便秘や下痢の双方のお通じのトラブルを改善する効果が期待されます。
発酵性食物繊維は、お腹が張りやすい方、さまざまなお通じの悩みを抱えている方をはじめ、健康的な食生活を送りたい方は、積極的に取りいれると良い栄養素といます。
日本人は食物繊維が不足しがち
日本人は食物繊維の摂取量が不足しています。摂取量は年々減少傾向にあり、厚生労働省の「2020年版の日本人の食事摂取基準」が示す食物繊維摂取目標量を満たしていません。目標では18歳から64歳男性は20g、同年代の女性は18gとなっていますが、実際の摂取量はおおよそ14g程度との報告があります。
たかが5g程度の不足と思うかもしれませんが、これが毎日のこととなれば、動脈硬化や脂質異常症、Ⅱ型糖尿病、肥満等、さまざまな病気のリスクを高めてしまいます。
そのようなわけで、毎日の食生活で少しずつ食物繊維を強化することが、腸活をはじめ、全身の健康につながっていくのです。
毎日の食物繊維の強化に、発酵性食物繊維入りのオートミールを召し上がってみてはいかがでしょうか?
参考文献
厚生労働省“日本人の食事摂取基準 2020年”
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf